2020-01-01から1年間の記事一覧

ゼカリヤ書 資料(13)

『ゼカリヤ書(13) 真の牧者と偽りの牧者』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、審判の宣告 Ⅲ、羊をおろそかにする牧者と契約の破棄 Ⅳ、役に立たない牧者 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左から、ジョット「ユダの裏切り」、レンブラント「銀貨三十枚を返すユダ」、モルドバに伝…

ゼカリヤ書 資料(12)

『ゼカリヤ書(12) 祈りに答える神』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、恵みの源である神 Ⅲ、祈りに答える神 Ⅳ、神による贖いと回復 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (画像:イスラエルに咲く罌粟、カルメライト、シクラメン) ・前回までのまとめ:前回までに、ゼカリヤ書の第九…

加納貞彦『「創世記」に学ぶ(上):21世紀の共生』を読んでの感想

本書は、著者が五十年に渡り丹念に読み、いわば人生を通して読んできた創世記の深い味わいを、惜しげもなく公開してある。 この本を読んで、まずとても印象的なのは、文献学の成果が創世記の深い味わいにつながっていることである。 ヤハウェ資料・エロヒム…

ゼカリヤ書 資料(11)

『ゼカリヤ書(11) ろばに乗ってやって来るメシア』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、異邦人への裁きと異邦人も神の民となること Ⅲ、ろばに乗ってやって来るメシア Ⅳ、救いと平和の到来 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに ・前回までのまとめ:前回までに、ゼカリヤ書の第一部(八…

石坂和という人のこと

どのような人かは全然知らなくて、そしてその人生を詳しく調べる術も今となってはないのかもしれないけれど、ある短い文章を通じて、とてもその人から深い感動を与えられることが、しばしば人生にはあると思う。 「石坂和」という人について、最近、そんなこ…

終わりの日に純真であること

昨夜、塚本虎二訳の新約聖書を読んでいたら、こんな箇所があった。「そしてわたしが祈っているのは、あなた達の愛がますます御心の(実践のための)知識とあらゆる道徳的知覚とにおいて成長し、あなた達が本質的なものの判別ができるようになり、こうしてイ…

ゼカリヤ書 資料(10)

『ゼカリヤ書(10) 神の祝福と平和の種』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、神の一方的救済の宣言 Ⅲ、祝福と信仰 Ⅳ、福音と異邦人の救い Ⅴ、平和の種について Ⅵ、おわりに Ⅰ、はじめに ・前回までのまとめ: ゼカリヤ書=捕囚帰還後の時代(紀元前520年頃)のゼカリヤの預…

エルカナの話

聖書というのは不思議な本で、以前読んだ時はまったく印象に残らなかった箇所が、ある時にはとても心に響く場合がある。 サムエル記上の一章の、エルカナとハンナの会話は私にとってそうだった。 なかなか子供が生まれず悲しみ嘆くハンナに対し、夫のエルカ…

塚本虎二訳新約聖書

今日、塚本虎二訳新約聖書を通読し終わった。 あとがきも含めると1000頁を超える。 https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4400111199/mixi02-22/ この本は、四年前に亡くなったM・Tさんからいただいた。 ところどころは読んだことがあったけれど、き…

ゼカリヤ書 資料(9)

『ゼカリヤ書(9)断食と社会正義 ―その行いは神のためか』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、断食についての問答 Ⅲ、社会正義と神の審判 Ⅳ、断食について Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左図:ベテル 右図:バビロン捕囚) ・前回までのまとめ:ゼカリヤ書=捕囚帰還後の時代(…

イマキュレー・イリバギザ『生かされて。』を読んで

ある人に勧められて、イマキュレー・イリバギザ『生かされて。』を読んだ。 1994年に起こったルワンダの大虐殺のさなかを奇跡的に生きのびた体験談である。 ルワンダにおけるフツ族とツチ族の抗争と、ツチ族に対する大虐殺は、少しだけ聞いたことがあったが…

ゼカリヤ書 資料(8)

『ゼカリヤ書(8)ヨシュアの戴冠 ―好意の記念としての冠』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、ヨシュアの戴冠 Ⅲ、万人の救済 Ⅳ、祭司と冠について Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに ・ゼカリヤ書=捕囚帰還後の時代(紀元前520年頃)のゼカリヤの預言。八章までの第一部と九章からの…