2017-01-01から1年間の記事一覧

『ハバクク書(下) ―  神による喜びと讃美 』 

『ハバクク書(下) ― 神による喜びと讃美 』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、ハバククの詩 ① 導入・嘆願 Ⅲ、ハバククの詩 ② 神の顕現 Ⅳ、ハバククの詩 ③ 結論 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに 前回のあらすじ ハバクク書の第一章と第二章: ハバクク書は、紀元前600年頃、アッシリ…

雑感・高慢について

聖書には、しばしば人間の「高慢」あるいは「傲慢」について戒めてある。古代ギリシャにおいても、神々の前に一番の罪とされたのは「高慢」(傲慢、ヒュブリス)だったそうである。 そういえば、以前、箱崎にあるモスクでイスラムの神学者の人と話した時も、…

資料:ハバクク書(上) ―  義人は信仰によって生きる

『ハバクク書(上) ― 義人は信仰によって生きる 』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、ハバククの疑問① なぜ神は悪を放置するのか? Ⅲ、神の答え① バビロンを興す Ⅳ、ハバククの疑問② 神はなぜ悪しき者を用いるのか? Ⅴ、神の答え② 約束と信仰 Ⅵ、おわりに Ⅰ、はじめに ・ハバ…

コーリー・テン・ブーム 「わたしの隠れ場」を読んで

今日、コーリー・テン・ブーム『わたしの隠れ場』を読み終わった。 著者はオランダ人の女性で、第二次世界大戦中、ユダヤ人をかくまったため、自分自身も家族も強制収容所に入れられた。 本の前半では、楽しかった日々や、だんだんとナチスの脅威が近づいて…

diary

Yesterday, I sang hymns with my brethren.In all 22 hymns, “Gariraya no Kaze” , “Still still with thee” and so on.My gf played the piano accompaniment.It was nice day. This morning, I had a dream. In the dream, I heard the words: “One lives…

人(イッシュ)について およびマゴネット先生との質疑応答メモ

ユダヤ教のラビのマゴネットさんの講演があったので、聴きに行ってきた。 出エジプト記の二章についての話だった。 「モーセは辺りを見回し、だれもいないのを確かめると、そのエジプト人を打ち殺して死体を砂に埋めた。」(出エジプト 2:12) という箇所は…

ナホム書 資料 (下)

『ナホム書(下) ― 良い知らせ 』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、良い知らせ Ⅲ、ニネベへの攻撃とニネベの滅亡 Ⅳ、アッシリアの滅亡への嘲笑 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに ・ナホム書 紀元前663頃-627頃に述べられたと推測される。 ※ 前回(第一章)の内容のまとめ ・神は悩み…

上野英信 『写真万葉録・筑豊』全十巻

上野英信『写真万葉録・筑豊』全十巻を読み終わった。 一ヶ月ほど前、上野英信の友人でもあった犬養先生から勧められて、ちょっとずつ読み始めた。 戦前・戦中・戦後の筑豊の様子などが映っていて、このような本にまとめねばおそらくは多くは忘れられていっ…

丸山豊『月白の道』を読んで

丸山豊の『月白の道』を読み終わった。 本当に貴重な本だった。 詩人の丸山豊が、軍医として従軍したビルマ戦線での思い出を綴った文章である。 丸山豊は、軍医としてビルマ戦線に出征し、「龍兵団」に属し、水上源蔵少将の側近くで過ごしたそうである。 龍…

本田哲郎神父の御話 メモ書き

本田哲郎神父の御話を聞く機会に恵まれた。 私はカトリックではないけれど、本田神父は私がこの世で最も尊敬する方で、二年ぶりにお会いして、その優しさにあらためてとても強い感銘を受けた。 本田神父は、聖書の新共同訳の訳者の一人だった方で、個人で新…

泥憲和さんの訃報

昨日、泥憲和さんの訃報を知った。 5月3日朝のことだったそうである。 泥さんとは、FBとは別のSNSで七、八年前に知り合い、随分親しくさせていただいていた。 直接お会いしたのは、三回で、姫路で二回お会いし、福岡で一回お会いした。 本当に面白い、すば…

ETV・こころの時代 アレクシエービッチの特集「小さき人々の声を求めて」

先日、ETVのこころの時代であっていて録画していた、ロシアの作家のアレクシエービッチの特集の「小さき人々の声を求めて」という番組を見た。 http://www4.nhk.or.jp/kokoro/x/2017-04-09/31/14236/2008273/ アレクシエービッチは、2015年にノーベル…

犬養先生から聞いたこと

今日は、犬養光博牧師が福岡に来てくださり、上野英信についての御話をしてくださった。 犬養先生は、筑豊でおよそ半世紀の間、キリスト教の伝道や子どもの教育などをされ、以前Eテレの「こころの時代」にも特集されたことがある。 (その時の番組は、以下…

浄土真宗とキリスト教の違いについて

浄土真宗とキリスト教の違いについて、Dさんの浄土真宗論に刺激されて、若干考えてみた。 しばしば、浄土真宗とキリスト教はよく似ていると言われる。 何が似ているかというと、本人の行為や功績によって救われるのではなく、絶対者(浄土真宗では阿弥陀如…

『ナホム書(上) ― 神は悩みの日の砦』 資料

『ナホム書(上) ― 神は悩みの日の砦』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、正義の神とその力ある業 1:1~1:8 Ⅲ、ユダとニネベへの言葉 1:9~1:14 Ⅳ、神は悩みの日の砦 1:7 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに ナホム書:十二小預言書の一つ。全三章。BC663頃-627の預言と考えられる。ア…

オバデヤ書 資料

「オバデヤ書 ―『エドム』への審判と隣人への倫理」 資料 Ⅰ、はじめに Ⅱ、第一部 「エドムに対する審判とその理由」 1~16節 Ⅲ、第二部 「イスラエルの勝利」 17~21節 Ⅳ、おわりに Ⅰ、はじめに オバデヤ書:十二小預言書のひとつ。成立年代は不明。旧約聖書…

「ナオミの詩について(ルツ記から)」

「ナオミの詩について(ルツ記から)」 「ナオミは言った。「どうか、ナオミ(快い)などと呼ばないで、マラ(苦い)と呼んでください。全能者がわたしをひどい目に遭わせたのです。出て行くときは、満たされていたわたしを/主はうつろにして帰らせたのです…

鎌田柳泓「心学五則」を読んで

先日、鎌田柳泓の「心学五則」を読んだ。 鎌田柳泓は、江戸後期の石門心学の思想家で、ダーウィンの数十年前に進化論を唱えたとも言われる独創的な思想家である。 いろいろたくさん著作を書いているようで、私はまだ心学五則ぐらいしかしっかり読んだことは…

元旦の計

一年の計は元旦にあり、ということで、今年の目標をつくってみた。 ・古くて新しいこと、時間が経っても変わらない真実を大切にして、古典をしっかり読むこと。 ・「今と今から」を大切にすること。 ・なるべく早め早めに準備すること。 ・「人一人ハ大切ナ…