雅歌 資料(8)

『雅歌⑧ 何よりも強い愛』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、受肉した神への愛と信頼 Ⅲ、何よりも強い愛 Ⅳ、再臨の希望とそれまでの生き方 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:クリムト「りんごの木」、中央:クリムト「生命の木」、右:ゴッホ「ぶどう園」 ・前回までのまとめ: …

雅歌 資料(7)

『雅歌⑦ 私を求める神』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、信仰者に対する世の引き止め Ⅲ、信仰者に対する神からの愛の言葉 Ⅳ、神に対する信仰者の愛 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:ヘシュボンの遺跡、中央:ダマスカスのウマイヤ・モスクのミナレット、右:カルメル山) ・…

雅歌 資料(6)

『雅歌⑥ 唯一の存在としての愛』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、神と一つであること Ⅲ、唯一の存在としての愛 Ⅳ、知らぬ間に信仰に導かれること Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:エルサレム、中央:嘆きの壁、右:ティルツァ ) ・前回までのまとめ: 雅歌はおそらく紀元前1…

雅歌 資料(5)

『雅歌⑤ 中間の時代における神への愛』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、神が来たこと Ⅲ、中間の時代 Ⅳ、神の姿 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:ウィリアム・ホルマン・ハント「世の光」、中央:ラファエロ「キリストの変容」、右:ティツィアーノ「キリストの変容」 ) ・前…

雅歌 資料(4)

『雅歌④ 神の愛の言葉』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、神の人に対する愛のことば Ⅲ、神に愛された人の生き方 Ⅳ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:レオナルド・ダヴィンチ「受胎告知」、右:上ライン地方の画家「楽園としての庭に座すマリア」 ) ・前回までのまとめ: 雅歌は…

雅歌 資料(3)

『雅歌③ 夜に神を求めること』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、夜に神を求めること Ⅲ、神の到来 Ⅳ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:レンブラント「夜警」 右:古代の神輿or 王の輿) ・前回までのまとめ: 雅歌はおそらく紀元前10~6世紀のソロモンから南北王国分裂時代にかけ…

Y.M.さんのお別れの会

今日は、Y.M.さんのお別れの会に行ってきた。91歳だった。七年前にご主人が先立たれて、そのあと御本人も脳梗塞で倒れられてその後言葉が不自由になられて、寂しいことや大変なこともあったろうけれど、敬虔なクリスチャンだったYさんをそう形容するのはなん…

悲しむ人々は、幸いである

「悲しむ人々は、幸いである」 マタイによる福音書の第五章四節の「悲しむ人々は、幸いである/その人たちは慰められる。」という言葉は、私にとって以前から疑問が生じる文章だった。当たり前のことではないか?という思いとともに、あとで慰められるぐらい…

ヨハネの手紙1の4章17節の翻訳について

「ヨハネの手紙1の4章17節の翻訳について」 今朝ギリシャ語で新約聖書のヨハネの手紙Ⅰを読んでいて、はじめてわかった気がしたことがあった。 4章17節の「確信」と訳されている言葉が、原語では” παρρησίαν”(パッレーシアン)という言葉で、「大胆さ、…

Tさんのお別れの会

今日は、T・Mさんのお別れの会があったので、母と参列してきた。3月9日の夜に眠っている間に天に召されたそうで、93歳だった。本当に柔和な品の良いかわいらしいおばあさんで、うまく表現できないが、私はTさんが大好きだった。Tさんの御主人の父にあたる方…

雅歌 資料(2)

『雅歌② 百合の花とりんごの木』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、百合の花、りんごの木 Ⅲ、愛の働きかけと愛による合一 Ⅳ、おわりに Ⅰ、はじめに 雅歌の背景・解釈について (左:クリムト「りんごの木」 中央:ミュシャ「フラワー」 右:木槿(ムクゲ)の花(英語ではムク…

雅歌 資料(1)

『雅歌① 神と人との愛』 Ⅰ、はじめに 雅歌の背景・解釈について Ⅱ、愛の願い Ⅲ、愛は美を褒める Ⅳ、おわりに Ⅰ、はじめに 雅歌の背景・解釈について (雅歌についての絵画。左:モロー 中央:アルバート・ムーア 右:エゴン・チューリッヒ) ・雅歌とは:旧…

Oさんのこと

今日、Oさんの告別式があったので、参列してきた。85歳だったとのこと。 OさんはQ大法学部在学中に矢内原忠雄の講演を聞いて無教会主義のキリスト教の信仰を得たそうで、卒業後はわりと有名なある自動車会社に定年までお勤めされていたそうで、以前わりと偉…

トビト記 資料

『トビト記 神の恵みと導き』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、トビトの失明とサラの結婚にまつわる出来事 Ⅲ、トビアの旅と結婚と帰還 Ⅳ、神への讃美とトビトの勧め Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:レンブラント 中央:ヴェロッキオ 右:レンブラント) ・トビト記とは:旧約…

マラキ書 資料(3)

『マラキ書(3) 義の太陽と十分の一の捧げもの』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、使者とメシアの到来 Ⅲ、十分の一の献げ物について Ⅳ、神を蔑ろにする者と神を畏れる者 Ⅴ、義の太陽 Ⅵ、おわりに Ⅰ、はじめに ・前回のまとめ:マラキの生涯は不明。おそらく紀元前六~五世…

マラキ書 資料(2)

『マラキ書(2) 父なる神との命と平和の契約』 Ⅰ、はじめにⅡ、祭司への警告Ⅲ、離婚への批判Ⅳ、主を煩わせる不信の言葉Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに ・前回のまとめ:マラキの詳しい生涯については全く不明。おそらく紀元前六~五世紀頃、捕囚帰還後やや経った…

小さな群れと神の国

私は、毎週の集会や、全国の集会などで、「神の国」を実感してきました。私にとっては「神の国」は、まずは理屈ではなくて、感じるものでした。聖書にも、神の国は言葉を超えた力や喜びを実感するものと示されています(1コリ4:20、ロマ14:17)。 しかし、…

童話『星のひとみ』について

昨日、ひさしぶりに図書館に行ったら、予約していた本はまだ来ておらず、ぶらりとしていたら、絵本のコーナーに『星のひとみ』という絵本があった。 https://www.ehonnavi.net/ehon/120482/%E6%98%9F%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%BF/ このトペリウスと…

マラキ書 資料(1)

『マラキ書(1) 神の選びと人の供え物』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、イスラエルとエドム Ⅲ、正しい礼拝 Ⅳ、供え物について Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに ・マラキとは:マラキ書は十二小預言書の一つ。マラキという名前は「主の使者」という意味なので、個人名ではなく無…

ゼカリヤ書 資料(16)

『ゼカリヤ書(16) 日常が聖なるものになる』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、主の日の到来 Ⅲ、救いと刑罰 Ⅳ、日常が聖なるものとなる Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:ルオー「聖書の風景」、右:ミレー「晩鐘」) ・前回までのまとめ:前回までにゼカリヤ書の第十三章ま…

ゼカリヤ書 資料(15)

『ゼカリヤ書(15) 残りの者の精錬』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、開かれた泉 Ⅲ、偶像と偽りの預言者の除去 Ⅳ、牧者の受難と残りの者の精錬 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左:パオロ・ヴェロネーゼ「イエスとサマリヤの女」、右:ヨルダン川の源流にあるバニアスの滝) …

ゼカリヤ書 資料(14)

『ゼカリヤ書(14) メシアの受難と人々の救い』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、エルサレムの勝利 Ⅲ、神の民はダビデのようになる Ⅳ、メシアの受難と霊のそそぎ Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左から、ジョット「死せるキリストへの哀悼」、ミケランジェロ「ヴァチカンのピ…

ドラセナとカポックから教えられたこと

「ドラセナとカポックから教えられたこと」 今年、二種類の植物から教えられたことがあった。 ひとつは、七月に買った花束の中に、花はない緑の葉っぱがついているだけの茎が一本あった。おそらくドラセナの一種だと思う。 他の花が全て枯れてしまったあとも…

ゼカリヤ書 資料(13)

『ゼカリヤ書(13) 真の牧者と偽りの牧者』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、審判の宣告 Ⅲ、羊をおろそかにする牧者と契約の破棄 Ⅳ、役に立たない牧者 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (左から、ジョット「ユダの裏切り」、レンブラント「銀貨三十枚を返すユダ」、モルドバに伝…

ゼカリヤ書 資料(12)

『ゼカリヤ書(12) 祈りに答える神』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、恵みの源である神 Ⅲ、祈りに答える神 Ⅳ、神による贖いと回復 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに (画像:イスラエルに咲く罌粟、カルメライト、シクラメン) ・前回までのまとめ:前回までに、ゼカリヤ書の第九…

加納貞彦『「創世記」に学ぶ(上):21世紀の共生』を読んでの感想

本書は、著者が五十年に渡り丹念に読み、いわば人生を通して読んできた創世記の深い味わいを、惜しげもなく公開してある。 この本を読んで、まずとても印象的なのは、文献学の成果が創世記の深い味わいにつながっていることである。 ヤハウェ資料・エロヒム…

ゼカリヤ書 資料(11)

『ゼカリヤ書(11) ろばに乗ってやって来るメシア』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、異邦人への裁きと異邦人も神の民となること Ⅲ、ろばに乗ってやって来るメシア Ⅳ、救いと平和の到来 Ⅴ、おわりに Ⅰ、はじめに ・前回までのまとめ:前回までに、ゼカリヤ書の第一部(八…

石坂和という人のこと

どのような人かは全然知らなくて、そしてその人生を詳しく調べる術も今となってはないのかもしれないけれど、ある短い文章を通じて、とてもその人から深い感動を与えられることが、しばしば人生にはあると思う。 「石坂和」という人について、最近、そんなこ…

終わりの日に純真であること

昨夜、塚本虎二訳の新約聖書を読んでいたら、こんな箇所があった。「そしてわたしが祈っているのは、あなた達の愛がますます御心の(実践のための)知識とあらゆる道徳的知覚とにおいて成長し、あなた達が本質的なものの判別ができるようになり、こうしてイ…

ゼカリヤ書 資料(10)

『ゼカリヤ書(10) 神の祝福と平和の種』 Ⅰ、はじめに Ⅱ、神の一方的救済の宣言 Ⅲ、祝福と信仰 Ⅳ、福音と異邦人の救い Ⅴ、平和の種について Ⅵ、おわりに Ⅰ、はじめに ・前回までのまとめ: ゼカリヤ書=捕囚帰還後の時代(紀元前520年頃)のゼカリヤの預…